がん闘病記 40歳3児の父の記録

縦郭腫瘍 なかでも極めてまれな悪性の胚細胞腫瘍を発症 これからのためにとにかく記録を残そうと思った

断髪式

いつも通りの朝

外来患者向けに門が解放される7時30分前にコンビニにいく

特に欲しいものもなくそのまま帰ってきた

 

朝の採血の結果、白血球はまた減少傾向

予想された結果だ

 

まだ待機なのかと思ったら、主治医は今日から予防投与を始めようといった

特に異論はなく、本日よりグランの皮下注射を行うことに

おそらく5-6日連続で打つことになりそうだ

 

昼頃に裕美が面会に来た

日曜日に別れて以来だったので少し久しぶりである

実家から澪梨だけ連れてきて、その澪梨を城西の実家に預けてきてくれた

 

なかなか大変と思う

 

今日はバリカンを持ってきた

そろそろ抗がん剤の副作用による脱毛も始まるので、髪が長いままだと抜けた髪の毛の処理が大変だと思われるためだ

 

坊主にするのは人生初である

どんな雰囲気になるのか心配であったがもう仕方がない

 

新聞紙をひいて後頭部から刈り始める

鏡でしばらく変化はわからなかったが徐々に前面におよんでくると徐々に雰囲気が変わってくる

 

一通り刈り終える全貌が明らかになった

今までは髪のボリュームのせいで頭のほうが大きく見えていたのだが、それがすっかりなくなり、なんだか落ち着かない

 

わりときれいに仕上がり、裕美は満足していた

どのみち抜けてしまうのだからこのくらい短くしておいた方がいいだろう

 

来週の抗がん剤投与まで、特に治療はないがここからは骨髄抑制に伴う易感染が問題となる

この予防として入院が適しているというエビデンスはないが、自分の場合は子供がしょっちゅう風邪をもらってきて家の中に蔓延する環境であることを考えると、入院しておくのは有効である気がした

 

しかし、2コース目以降はどうしたものか

はっきり言って入院は時間的にも経済的にも無駄が大きいように感じる

コロナウイルスの感染が収束傾向にあれば可能な限り外来で対応するようにしてもいいかもしれない

 

それもこれもとにかく治療効果がうまく出ていないとどうにもならない

まずは腫瘍マーカーが順調に下がってくれることを祈る