がん闘病記 40歳3児の父の記録

縦郭腫瘍 なかでも極めてまれな悪性の胚細胞腫瘍を発症 これからのためにとにかく記録を残そうと思った

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

抗がん剤投与5日目

ようやく今日で1コース目がひと段落する 5日間連続投与、以後は8日目と15日目に1剤投与する予定だ なんとなく食欲が落ちたような気はするが、半分以上は食べられている 嘔気もほとんどない 深刻な副作用はまだ出ていないといっていいだろう 朝からいつも通…

抗がん剤投与4日目

早朝の採血で起こされた 抗がん剤投与中に問題がないかどうかのチェックだ 朝からなんだか食欲がわかない これが副作用なのかどうかはっきりしないが、徐々に色々出てくるのであろう 担当医が採血結果を持ってきてくれた うれしいことに、腫瘍マーカーの一つ…

抗がん剤投与3日目

今日で3日目 前半の折り返し地点だ 朝からなんだか食欲が出ない お腹がすかないような感覚だ 吐き気は特にない 顔面が紅潮している感じである 薬剤による過敏反応なのかもしれないが、軽度なので投与は可能であろう いつも通り8時30分から点滴が始まる とこ…

2月25日 抗がん剤投与2日目

いつも通り目覚める 夜何度か目を覚ましたが、すぐに寝つけたので熟眠感はそれなりにある 夢のなかや、起きて数分は病気のことを忘れている瞬間がある やがてすぐに思い出す 今後、治療が上手くいったとしても病気のことを心配せずに過ごせることは当分ない…

抗がん剤投与 1日目

昨日の夜から、点滴が繋がっていたが、わりとよく眠れた 入院中、頻繁に夜起きることはあまりないように思う 点滴の主な目的は、「腫瘍崩壊症候群」の予防だ 腫瘍細胞の大量の崩壊によって、腫瘍の核酸、リン、たんぱく、カリウムが大量に放出されることによ…

2月23日 治療前日

昨日に引き続きただ入院したまま過ごす日 始めなければいけない治療ははっきりしている 気持ちが焦る この数日がこじれずに治るかどうかの瀬戸際なのではないか など悪い可能性が頭をよぎる 午前中に、腫瘍内科の先生が部屋を訪れてくれた 実際の治療には関…

2月22日 入院翌日

思いのほかよく眠れた ここのところ、眠れたといっても2,3時間毎に目を覚ましていたことが多かっただが、連続して5時間以上は眠っていたようだ 今日、明日と特に予定はない 正確には明日の夜から抗がん剤前の補液がはじまるが、それまでは何もすることがな…

2月21日 入院当日

ようやく入院の日となった。 幼稚園の遠足の日で、裕美は朝からお弁当作りに忙しそうであった。 しばらく撮れないと思い、家族で動画を撮影した。 そよかは、父がしばらく帰ってこられないとうすうす感づいている様子はあったが、みおりとしずくはまだ小さい…

2月20日 検査受診

ようやく大学で検査する日となった PETと心臓の超音波である午前中に腫瘍内科の先生から電話があり、入院中に予定していたMRIがとれるようになったとのこと性腺外の胚細胞腫瘍の場合、精巣に発生した腫瘍が自然に消失してしまう現象が稀にあるためだ(burn ou…

2月19日

昨日に引き続き特に予定のない日 これからの入院に備えてできることはやっておきたいが、やはりなにも手につかずひたすらそわそわして時間だけが過ぎていく 幼稚園が午前保育の日で、長女と次女は11時30分ごろに一度帰ってきた。 昼食をとった後に、面談のた…

2月18日

2月18日 今日と明日は特にすることがない 一刻も早く治療をはじめたいので気持ちが焦ってしまう あまり何も手につかないような感覚 午前中、子供を幼稚園へ送り出した後、以前申請していたマイナンバーの個人カードの受け取りをするため区役所へ 何かするこ…

2月17日

久しぶりによく眠れたように思う 起きて数分、病気のことを忘れることができた しかしすぐに現実へ引き戻される 8時30分の受け付けに間に合うよう車で大学へ向かう 電車の方が便利なのだが、今は絶対に感染症を起こすわけには行かない 人混みを少しでも避け…

2月16日

朝5時頃目が覚め、いつ入院となってもいいよう医局の荷物を整理するために病院に向かう お義父さんが軽自動車を貸してくれて助かった 我が家のミニバンはやや小回りに難があるからだ 病院についてパソコンや必要な書類などをダンボールに詰める 可能な限り集…

2月15日

人生が悪い方向へ180°ひっくり返った あまり眠れないまま朝を迎え無理やり朝食をとり当直先であった加野病院を後にした 不安で潰されそうな感覚での帰宅の道のりはいつもより2倍くらい長く感じた 帰りついて家族と対面した 裕美は気丈に普段通り振る舞おうと…

2月14日

健康診断の胸部レントゲンで異常を指摘され、今日呼吸器内科を受診した まさかと思っていたが前縦隔に5cm弱の腫瘤が見つかった 比較的頻度が高く予後のよい胸腺腫を期待したが、採血の結果AFPとLDHが上がっていた 非セミノーマの縦隔胚細胞腫瘍の見込みが高…

40歳3児の父のがん闘病記

はじめまして 40歳の泌尿器科医師です。35歳の時に結婚し、3人の娘を授かりました。 仕事も順調で、これからというときに突然がんを発症しました。 予後のあまりよくない癌で、助かる可能性がないわけではありませんが決して楽観できません。 それまで当たり…