がん闘病記 40歳3児の父の記録

縦郭腫瘍 なかでも極めてまれな悪性の胚細胞腫瘍を発症 これからのためにとにかく記録を残そうと思った

2月15日

人生が悪い方向へ180°ひっくり返った

あまり眠れないまま朝を迎え無理やり朝食をとり当直先であった加野病院を後にし
 
不安で潰されそうな感覚での帰宅の道のりはいつもより2倍くらい長く感じた
 
帰りついて家族と対面した
裕美は気丈に普段通り振る舞おうとしていた
俺が堪えきれずに抱きついて涙を流してしまった  裕美も耐えきれずに泣いてしまった  それにつられて子供たちも皆泣きだしてしまった
 
今日一日はまともに家族で過ごせる最後の週末になるかもしれないと覚悟した
 
お昼に釜かつというママ友オススメのお店でランチをたべ、すぐに帰りたくないとのことでしばらく車を流していたところヤマダ電機にたどり着いた
 
新しい洗濯機とテレビが欲しいということでみることに
洗濯機は少々値が張るため延期になったが、テレビは今より画面の大きな有機テレビが手頃な価格であったため思い切って購入した
こんな時にどうなのだろうとも思ったが、こんな時だからこそとも思った
 
昼から美容院に行きたいという裕美の希望を叶えるため少しの間子供3人を見ることになる
 
すごろくを試みたが澪がコマを握りつぶしたりルールが理解できなかったりでなかなかうまくいかなかった
 
なんとか風呂入れと食事として納豆パスタを食べさせ、その頃に裕美が帰ってきた
 
荷物や業務の整理のため勤務先の病院に行こうとしたところ、裕美より小倉の実家に泊まってこないかと提案される
話し合い、みんなで実家に行くことになった
裕美は抑えていたものがこぼれ出すように泣き出してしまった
少し限界だったのだろう
 
道中泣きながらも治療の成功を信じ合った
 
実家でお義母さん、遅れて夜勤から帰ってきたお義父さんに事情を詳しく説明し、今後の支援をお願いした
 
勤務先の病院へは明日行くことにして今日は床についた