がん闘病記 40歳3児の父の記録

縦郭腫瘍 なかでも極めてまれな悪性の胚細胞腫瘍を発症 これからのためにとにかく記録を残そうと思った

2月19日

昨日に引き続き特に予定のない日

 

これからの入院に備えてできることはやっておきたいが、やはりなにも手につかずひたすらそわそわして時間だけが過ぎていく

 

幼稚園が午前保育の日で、長女と次女は11時30分ごろに一度帰ってきた。

昼食をとった後に、面談のため再び幼稚園へ。

 

そよかは穏やかな性格でまわりと衝突するようなことはあまりなく、わりとうまくやっているが、物事へのとりかかりが少し遅いところが気になるという指摘であった。

確かにこちらが促しても耳には入るものの、その時やっていることを優先させてしまい、なかなか必要なことに手を付けないことはたまにあるように思う。

学年があがるにつれ、先生の応対も多少厳しくなると考えられるので、今のうちから優先順位をつけて行動するような癖をつけてもらうともっといいと思う。

みおりは3歳にしてはよくできる方で色々自立しているが、子供同士より大人と一緒にいたがる傾向があるよう。わざと失敗して甘えようとするようなところが見受けられるそうである。

これも日常よくみる光景なのですぐに想像がついた。まだ小さいのでこれからの成長に期待したい。

 

ひとつ有用な発見があった。

日本泌尿器腫瘍学会の会員専用のホームページ上にwebフォーラムというカテゴリーがあり、そこで主に難治性精巣腫瘍の症例についての症例提示、エキスパートの助言が活発に行われていた。

すぐに会員登録を行い、通常月初めの認定になるのであるが、事情を事務局へメールし急いで承認していただいた。

自分の縦郭腫瘍の生検について意見を求めようかとも思ったが、過去の症例検討をみてもやはり生検は実施されていることが多いようだ。

すぐに投稿するのは控え、治療の選択に迷った場合に利用させていただくことにした。

 

面談が終わったあとは特に予定がなく、少しだけ出かけることに。

子供たちの希望はくら寿司に行きたいとのことであった 夕食には少し早かったので図書館によって絵本を数冊借りてから向かった。

 

こどもたちの目当ては寿司のお皿を5枚入れる毎に回せるガラポンである。

これがもう少し当たるようにしてくれればいいのにと思うくらい確率が悪い。長女と次女が交代でひくが、1回の食事でどちらもあたりを引くということは今まで一度もない。

きょうは次女だけがあたり、長女はご機嫌斜めであった。

昨日に引き続いての寿司になったがおいしく食べられた。

 

帰宅して裕美が子供と風呂に入っている間にいつも通りジムにシャワーを浴びに行った。

明後日から入院となり、明日以降しばらくはジムに行くことはできなくなるであろう。

休会も考えたが、勤務先の病院の法人会員となっていて会費も安いのでとりあえずこのままにしておくことにした。

 

裕美が子供たちの公文の宿題をみている間、しずくが邪魔をしないように別室で子守をする

ここのところ、公文を見てやるような気分にもならないということで少し滞っていたが、ようやく少し落ち着いた様子 昨日までのように取り乱すことは少なくなったように思う

 

この何気ない時間がとてつもなく幸せだということは、死に直面する病気をしなければなかなか気が付かなかったであろう

 

失ってはじめて気づく系の似たような話はよく聞く 

頭では理解でき、「ふーん」と流していたが、本当の意味で実感するのとは次元が違う

 

生還でき、この幸せを感じながら日々過ごしていくことができればどれだけすばらしいことだろうかと強く感じた

 

明日はPET、心エコー、入院の手続きなどのために大学へいく

ようやく少し進みだすことができる

治療の成功を願ってやまない