がん闘病記 40歳3児の父の記録

縦郭腫瘍 なかでも極めてまれな悪性の胚細胞腫瘍を発症 これからのためにとにかく記録を残そうと思った

抗がん剤投与5日目

ようやく今日で1コース目がひと段落する

5日間連続投与、以後は8日目と15日目に1剤投与する予定だ

 

なんとなく食欲が落ちたような気はするが、半分以上は食べられている

嘔気もほとんどない

深刻な副作用はまだ出ていないといっていいだろう

 

朝からいつも通り点滴が始まる

吐き気止めが終わり、抗がん剤に切り替わったあたりで、アイスノンで手足を冷やす準備をする

この5日間でだいたいの流れはつかめた

 

抗がん剤投与中は、冷却のため両手足が使えないため、テレビや映画を観る以外にあまり出来ることがない

この日は、空飛ぶタイヤ という映画を観た

大手自動車企業の欠陥自動車のリコール隠しのために起こった事件の真相をあばく話だ

幼い子供をもつ母親が突然事故で命を落としてしまうシーンから始まる

どうしても自分と照らし合わせてしまう

一番近い家族が突然いなくなったらどんな気持ちになるのか、今まで本気で想像することはなかった

病気をしてからはやはり頭から離れない

もちろん、病気がなおって、家族でこれからも歩んでいけることが何よりだ 今はそこを目指して治療に専念するよりない

余計なことを考えて弱気になっている場合ではない

 

コロナウイルスの影響で幼稚園や公文、プールなどは軒並み中止となっているようだ

家で3人の子供の面倒を見続けるのは相当大変と思われる

昨日、裕美はストレス発散もかねて、いったん小倉の実家へ帰ったそうだ

 

幼稚園もないならしばらく実家で過ごしてもらってもいいように思ったが、明日はこちらに戻ってきてくれるらしい

久しぶりにこどもと再会できるのはうれしい

 

抗がん剤投与が終わり、後の補液をしている最中に無性に体がだるくなってきた

3日目まではあまりそのようなことは感じなかったのだが、昨日あたりから自覚するようになった

 

点滴も抜け、シャワーに浴びようと思っていたのだが、する気になれずそのまま横になってしまった

 

2時間おきくらいに目を覚ます やはりだるさはなかなかおさまらない 結局シャワーは明日の朝浴びることにして横になっていることにした

 

こういった倦怠感は今後どんどん強まっていくであろう

まだ1コースの山をこえただけ、先はまだまだ長いのだ

だが、これは治癒の可能性を秘めた全てをかける価値のある治療である

なにがなんでも体調を整え完遂させる以外できることはない

 

治療の成功を祈

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