がん闘病記 40歳3児の父の記録

縦郭腫瘍 なかでも極めてまれな悪性の胚細胞腫瘍を発症 これからのためにとにかく記録を残そうと思った

薬剤性肺障害で緊急入院 致死的な恐れあり

数日前からなんだかきついとは思っていた

特に息切れや呼吸苦を自覚するようになり、外来で体の酸素化を測る機械をつけてみたところ、、、

 

93% 

 

やはり異常に低い

 

すぐに胸部レントゲンを撮影してみたところ、肺が全体に真っ白であった

 

呼吸器内科の医師へ連絡し、診察をうける

CTをとって唖然 自分の肺かと疑いたくなるほど肺全体が真っ白なのだ

 

コロナ感染なども完全に否定はできないようだが、病歴から一番に疑わしいのは薬剤性肺炎

2月末から多量の抗癌剤を投与し治療してきたからだ

最後の投与は5月中旬 1か月程度経過した時点で可能性は高くないと思っていたのだが、調べてみると数年にわたり発症のリスクはあるらしい

 

8月初旬に再発チェックのCTを撮影した

明らかな再発はなかったのだが、肺に網状影が散見されていた

術後の変化かと思ってあまり気にしてなかったのだが、どうもこれが薬剤性肺炎の兆しだったようだ

LDHという検査項目が上昇していたのもこのせいであろう

 

DADパターンという予後の悪い状態が疑われる 正確な数値はわからないが致死率も高いらしい ものによっては80%と書いているものもある

 

コロナウイルスのほうがまだましだった しかしほかの検査所見や経過から否定的らしい

 

緊急入院し、ステロイドパルスを受けることにした ほかに治療法がないのだ

しかし、2回の投与が終わった現在、明らか変化は感じない

 

急速に進行した場合、挿管や人工呼吸などの補助が必要になるかもしれず、そうなると家族との別れを惜しむ時間すら与えられないかもしれないのだ

ある意味癌よりよほどたちが悪いかもしれない

 

せっかく癌の治療経過が申し分なかったというのに、やや多いといっても比較的まれな合併症をひいてしまうとは、、ついてない

 

むしろ、喫煙歴があって、別の化学療法(VIP)をしていたほうが結果的によかったであろう

今となってはだが、、

 

今年の5月に縦郭腫瘍のまとまった論文がでていて、それによると私が受けたBEPは肺合併症が無視できないのでVIPを採用するべきと書かれている

まあ、まだまだエキスパートの間でもBEPを1stに考えている医師が多く、この事態を懸念してVIPで というのはよほど強く申し出ても無理だったかもしれないが、、

 

希望的な材料として、年齢が若く予備力は高い方だと思う

障害が残るとしても、今期強く粘っているうちに回復してくれないだろうか

致死率が高いといっても生還する人間もいるので希望がないわけではないと思う

 

こればかりは自分でできることはわずかで、天に祈るしかないのだが、、

 

何とか生還して家族と幸せな時間を取り戻したい

治療の成功を祈るばかりである