がん闘病記 40歳3児の父の記録

縦郭腫瘍 なかでも極めてまれな悪性の胚細胞腫瘍を発症 これからのためにとにかく記録を残そうと思った

卵黄嚢腫瘍の疑い

今日は採血もなく、本格的になにもすることがない

朝のうちに1階のコンビニまで少し歩いたり、デイルームで少しテレビをみたりなどして時間を潰す

 

午前中に回診があり、教授を含め数人が部屋へ入ってきた

病理の結果が出たとのこと

その場ではいわず、

「想定内の結果だ」

とのことであった

 

少し気になる言い方であったが、あとから主治医に聞くことになった

 

これなら家でなにかしていたほうがよっぽど有意義なのではないかと感じていたが、まだ1コース目なので、どのようなスケジュールで入退院するかがはっきりしないのだ

 

昼から母親が面会に来た

コーンポタージュ、玄米のエキス、長いものとろろ  を持ってきてくれた

少し変わった差し入れであったが味は美味しかった

 

家に帰ったあと電話が

「補聴器がないけど落ちてない?」

 

すぐ部屋のゆかをくまなくチェックするが見当たらない

どこで落としたかはわからないが気が付いたらなかったとのこと

 

結構高価なものらしく、簡単に買い替えるわけにはいかないよう

一応病院の遺失物係へ連絡し、見つかったら連絡をもらうよう伝えておいた

でてきてくれるといい

 

やはり日中、耳のこもった感じや耳鳴りが少し気になる

シスプラチンの副作用なのであろうか

有効な手立ては少ないだろうが、一応耳鼻科へ相談してみてもよいかもしれない

明日主治医へ相談してみることにした

 

夕方主治医と担当医が訪れ、生検結果について説明をうける

要は検体が少なく、組織診断はできなかったとのこと

これはこちらも予想していた結果で、生検を躊躇していたのはこういう結果を懸念してのことだった

 

情報が0だったというわけではなく、免疫染色の結果、卵黄嚢腫瘍が鑑別にあがるといった所見であった

 

卵黄嚢腫瘍は比較的化学療法も奏功しやすい傾向にあるように思え、縦郭発生でなければそれほど予後は悪くないことが多いよう

自分の場合は縦郭なのでやはり安心できるものではないが、少し治療に希望が持てるように感じた

 

家族とビデオ通話で話す

実家でやりたい放題のようで、大人たちは手を焼いているよう

 

元気な姿をみて癒された

はやくみなで一緒に暮らせる生活に戻りたい

 

治療が成功するよう心から祈る